2016年1月31日日曜日

蜂と花の関係とダイエットについて思うこと

マラソンを始めて何年かすると記録が止まってしまう。

そこで止まったままを選択するのか、

より向上させるために身体的変化を選択するのかは自分次第なところがある。

身体的変化の中でフィジカル自体を強くする方法もあれば体重自体を減らすという選択もある。

マラソンをみると体重が少ないということは重りが少ないので有利に働くことになる。

そこで蜂の行動を考えてみると、

蜂は花の蜜を集めるとき、その花だけに集中することはない。

その花を味わうだけで、その色や香りを損なうことがないように行動する。

禅の思想もそうで、自分が疲労困憊しないために必要なだけ取りなさいと言われている。

賢明なランナーであれば、体力の許容量をよく判断して、荷物を積みすぎて疲れないようにするものなのである。

結局のところ走ることと食事の関係とは、自分の体を維持し、時には向上させる分だけ多くとり、飢えや乾きを満たすだけにしなさいということなんだろうな。

持ちすぎず持たなすぎず、そういう感覚を掴む必要があるきがする。

2016年1月30日土曜日

虎が全力を上げてネズミを捕まえることとペース配分について思うこと

冬シーズンの始まりだ。

勿論マラソンの話なんだけど、本命のレースも近づいてくるランナーも多い。

秋より冬に重きをおくランナーが多いようだ。

そこで話題になるのがペース配分。

1k何分で... とか5k 何分でいくとサブ4に達成だとかサブ3.5だとか、強者だとサブ3だとか、人によって目標ができる。

そこで思い出すのが、誰が言ったのか覚えていないけど、

『虎はねずみ一匹を捕まえるのに全力を上げる』という言葉だ。

これはどんな些細なことに対しても蔑ろにしないという意味がある。

ペース配分を考えるのも楽しいし、例えば30kまでこのペースでいって後半上げるなんて考えが一般的だと思われてしまい過ぎてるふしがある。

そもそもその日の自分のコンディションなんてわかる人は殆どいない。

後半上げると考える人の陥りやすい罠は、体ができていない可能性を忘れているのと、前半を些細なことにしすぎている傾向がある。

私もなかなかサブ3達成できないときはそうでした。

よく考えてみると楽していい局面とか油断して良い局面とか、ゆっくりしていい局面なんてないんだよね。

前半の5k も後半の5kも等しく平等で等しく最重要なんだ。

くれぐれも些細なことだからと後回しにしないで、局面局面を全て大切に。

2016年1月24日日曜日

2016千葉マリンハーフマラソン

潮の匂いがした、気がした。

海浜幕張公園駅である。

今日は千葉で開催される千葉マリンハーフマラソンに参加するためにやってきた。

二年前にも参加したことがある。

思い出すのは冷たい風と冷たい空気、すごく寒いという印象の大会だ。

暑さには強い反面、寒さには弱い。

スタート前も折角の千葉マリンスタジアムで待機できるのだからスタジアムのなかに入り、応援席で着替えれば良いのだけど、あまりの寒さにスタジアム内のトイレの前に陣取った。

こういうときはスタート前にアップでもすれば良いのか悪いのかよくわからないので、じっとしていた。

故障明けということもあり、まだまだ痛みが恐くていつも通り走れるのか不安ななかのスタート。

昨日の鍼が効いているのか、全く痛みは感じない。

慌てず少しずつビルドアップできれば良いと思いながら走っていく。

フルの入りと同じくらいで5kを通過。

なんとかなるな、という感じ。

今回のハーフマラソンは1:22'25"だった。

思ったよりも走れたけど、自己ベストとはならず。

タイムは出なかったけど、良い走りができた。

ひとつめの良い所は呼吸を試せたことだ。

ペースを上げるとき呼吸が荒くなるけど、ペースを上げつつ呼吸を楽にすることを試行錯誤した。

走りながら思い出したのは、鈴木俊隆の言葉だ。

知らない人が多いと思うけど、この人は曹洞宗の僧侶であった。もう亡くなっているけど。

スティーブ・ジョブズが敬愛した人物だ。

ただ座るということがある。

座るときには呼吸は吐くことだけを意識しろと。

吐ききるのが大事。吐ききって死んでなければ自然と吸える。

少しユーモアのある教えだけど、それを実践してみた。

ただ走る。

吐ききることに集中。

どういうわけかわからないけど、うまく吐ききれれば吸うのが楽になる。

よく考えると呼吸が苦しいのは吸うときだ。

うまく吸えなかったり、空気が残ってるところに大量の空気を流し込んだり、そういうときがすごく苦しい。

それがうまくいけばペースアップしても少しだけ苦しくなくなる。

この少しだけがマラソンでは最大の武器になる。

これを感じれたことは財産だ。

そしてもうひとつ。

千葉マリンでは、E スタートというランナーは物凄く速い。

後ろからどんどん追っていくというシステムがあるのかわからないけど、すごく速いランナーが追いかけてくる。

そのなかにウルトラ世界一の砂田さんがいた。

砂田さんに抜かれたとき、私はこう言ってしまった。

「砂田さん、速えーな!」

言ってしまって後悔した。

すぐに思い出したのが、末続選手のマインドだ。
以前、末続選手はアスリートのタマゴを教えて速く走れるようにするという番組の中でこんなことがあった。

100mスタートする前にそのアスリートは友達に自分から握手をしにいってしまったのだ。

これは自分が相手のほうが速いという認識を持っている証拠らしい。

確かボルトも言っていた。

握手をするよりも自分に集中しろ!スタートする前から敗けは決まっていたよ、と末続選手はそのアスリートに言っていた。

そのときなるほどって思ったけど、今日、砂田さんに抜かれたとき、私も負けていたんだと感じた。

相手がどんなに強くても敵わなくても勝たないといけない。

そういう世界があることを忘れていた。

砂田さんは速い。

だけど自分が負けると決まったわけじゃないじゃないか!

って思い直せた。

砂田さんにそのご1kちょっとついていけた。

その瞬間は負けてなかった。

つぎはもっと長く負けないようにすれば良いだけ。

三つ目は後半タイムを気にせず前を追うことに集中することをした。

あのランナーに追い付くぞ!

あの集団まで追い付いて抜かしてやって更に先頭にたったら、俺ってすごいな!

とか、そんなよくわからないことを必死に考えてみた。

その瞬間だけは本当に苦しくなくて楽しかった。

こういう走りを次もしていきたい。

千葉マリン会心の走りだったと思う。

2016年1月2日土曜日

元旦多摩川10k

受付は下丸子からジョグで8分程度のところにあった。

元旦ならではの青天。

遠くに小さいながらも富士山が望める。

スタートまで1時間30分ぐらいあるので、ジョグして体を温めることにした。

大会では距離に関わらず、アップはあまりしない。

少しずつ考え方も変わり、故障気味なところもあったので、ゆっくり体に馴染ませるようにジョグを始めた。

コース上をジョグしてみたら、ロードの部分が全くない。

スタートから1500m地点で折り返し、1周6k 程度、だいたい2周することで10kが終わるコースになる。

故障気味なので、シューズも分厚いジョギングシューズ。

脚の痛みを気にしながら、出来るだけ痛くならないギリギリのスピードを作り出してみる。

思ってたより、走れそうだという感覚。

砂利道がメインの10kになるので、怪我をしないで、心肺だけをなんとか追い込みたい。

そういうレースプランだった。

思ったよりも走れたけど、今回の一番良かったところは後半だ。

私の考えは、結局どの距離でも最初に抑えて入ると、結局うまくいかないということ。

どんな距離でも後半は必ずキツくなる。

それなら最初からしっかりと入ることが必要になる。

後半の走りは重要になる。

タイムを気にすると諦めてしまうことがよくある。

後半はタイムを忘れることが肝心になる。

タイムを気にせず、タイムに挑戦するにはどうするか?

それが課題になる。

ヒントは初マラソンにあった。

キツくなってから、前を追いかける気持ちを持ち続けるというのが必要になる。

だから今回は6k辺りからかなりキツくなったけど、時計を見るな!と自分に言い聞かせて、前だけ追うことに集中した。

タイムは38分39秒。

砂利道ばかりということと、故障気味ということ、シューズは分厚いジョギングシューズということを考えると上出来すぎる。

キツくなってきてから、前だけを追うことに集中すると、どうすれば少しでも速く走れるか、

筋力がなくなってきてる段階でどれだけ速く走れるようにするかを考え出してくる。

これがストレスをかけることでよりパワーアップする原理だと思う。


こういう苦しいときに考え続けることが、脳を活性化させて、経験値として残る。

科学的証拠もある。

だから10kマラソンは定期的に走らないといけないと思えた。

今回はその経験値を上げれたので、良い走りだったと思う。

因みに、故障気味なのにそのタイムはすごいとか、砂利道なのに速いって言われたけど、その分厚いジョギングシューズで10k 走ったの?と驚かれることがなかったことが不満だ(笑)