2016年12月21日水曜日

神宮12時間走2016

※回顧録なので要点だけ知りたいかたは、最後に記載してるので一番下へ※

「週末の天気は大丈夫かな」
「雨が降るなら平日のうちに降って欲しいな」
などなど...

いつから週末の天気を気にするようになったんだろうって考えてみたら、走り始めて大会に出るようになってからだということに気づいた。

つくづくマラソンをやると自然には勝てないと思い知らされる。
週末は12時間走るんだけど、時間帯が夕方から深夜を経て早朝までになる。

冷たい時期なので雨だけは避けたいところ。
寒いのは苦手だ。

当日。
週の始めに雨が降り、前日は風が強かったけど当日は天候に恵まれた。
ただやっぱり深夜0時を過ぎるとぐっと寒さが増してきた。

防寒を用意してきてないけど、走ってれば体も温まるだろうと思っていたけど、そうはなかなかいかなかった。
給水で止まるたびに体の芯から冷えてしまって、体を温め直すことからスタートし続けないといけない。

時間走というのは普通のマラソンと違って難しいなという印象だ。
いろいろ目的をもって参加した大会だけど、目的はうまく達成できたと思う。

時間走は意外と見てる人も楽しいものなんだと改めて気づけた。
約1325m程度の周回を時間がくるまで走り続けるので、お目当てのランナーがいれば何度も何度もその頑張りを見ることができる。応援できる。

お目当てのランナーが思いの外頑張っていたり、周囲に比べて明らかに違うペースで走っていたりすると、なんだか心が踊らされる。

だから意外に飽きがこない。普通のマラソン大会はこうはいかず、見逃すと一回も見れないこともよくある。

今までは見る側だった。
地味な種目なんだけど、見てると心が震えるときもあるので、実際に参加してみた。

走る側にたってみたけど、また違う面白さがあった。
多くのランナーがぐるぐる回っているので、常に誰かを追いかけることができる。これは良いことだ。

普通のマラソン大会では独りになってしまうケースもすごくある。道間違ってないよなって感じるぐらい独りだ。
ウルトラではほぼ独りぼっちになるけど、フルマラソンでも私は独りぼっちになるケースも多い。

それを考えると常に前にランナーがいるって良いなって思う。
悪い点もある。
私の場合感覚で走るケースが多いから、周囲との差、前のランナーを抜いていくスピードというか、抜いていくスピードの差を意識して走るんだけど、全体的にペースが落ちてるとスピードの差を合わせてしまって、私も気づかないうちにペースを落としてることもある。
その時間が長ければ長いほど距離も伸びない。

GPS ウォッチにすれば良いんだけど、何となく人間の感覚を大切にしたいし、より原始的な感覚で走ることがものすごく楽しかったりするので、GPS ウォッチはつけないことにしてる。

時間走の走る側の楽しみとしては、レース感につきる。
ぐいぐい誰かを抜いていく面白さだ。
ほぼ全員を抜くことができる。

何でそうなるのかというと、メインの種目は24時間走で、私の参加したのは12時間走だからだ。

半分しか時間がないから、倍とまではいかないけど若干速めにレースを展開できる。

今年の神宮24はタレント揃いでどんな走りをするんだろうってワクワクしながら、競技に参加できた。
特にナンバーカードは名前入りなので、このランナーを抜けるのかぁと興奮しながら走ったりすることができる。

一度だけではなく何度も何度も抜けるのですごく刺激的な時間を過ごせた。

エイドで給水、給食をしてるとき、声をかけられたりした。
「明らかに別次元の走りをしてる」ってよく言われた笑

知ってるランナーもいるので追い抜きがてら声をかけた。
お互いの走りに刺激を受けながら走るために声をかけたりするんだけど、12時間と24時間ではペースが明らかに違うので、内心はプレッシャーかけてしまっていないかハラハラしてた。
疲れてどうしようもない時に声をかけられると、ものすごく不愉快に感じる時もあるので、ここだけの話、走りをみて知らないふりをするケースもあった。

それでも声をかけてくれたりされるとこちらも元気が出る。
時間走の良い所だ。

24時間のランナーはある時点になると突然亡霊のように朦朧としながら走ってる時があるんだと改めて分かった。
走る理由も考えず、ただ脚を前に運んでる感じだ。
壮絶な時間帯の一言。
でもまた復活してペースが戻ったりしてるので人間の体は不思議だ。

時期的な難しさもある。
ちょうどフルマラソンのシーズン真っ盛りだからだ。やっぱりまだフルマラソンに拘る所もあるので、やり過ぎるとフルマラソンに悪影響を及ぼす。
最悪故障に繋がってしまうと今季のフルマラソンは断念しないといけなくなると困る。

生意気かも知れないけど、ケガをしたら本末転倒な感じもするので、

『余力があってなお強い!』

というのを常に念頭において走っている。
社会人なので、余裕をもってそこそこ良い記録を楽しめれば十分だと思う。

今年は入賞を多くできた年なので、2016最後のレースは優勝で終われたら最高だったんだけど、あと18秒足らずで、2位になってしまった。

自分のルール上、90分を7回目に終えたとき、残り時間30分だったので、そのまま走り続ければ文句なく1位だったけど、一旦エイドで給水するというルールを破りたくなかったので、30分前に止まりました。
少し雑談を混ぜてたらいつのまにか抜かれてたようで... 笑

それでも最高順位で終われたのは来年に弾みがつく。

今年は最悪の故障→ケガからのスタートだった。いつもは年に2~3回故障してるけど、今年はそれっきり故障もしなく、神宮も12時間走りきれたことに感謝したい。

走ってる間、時間走は向いてないって思ったりもしたけど、改めて日数経ってみると、やっぱり面白いなって思えるようになった。

神宮を走る前から有酸素能力のアップが目的だった。ペース的にも有酸素能力がアップしやすいペースで、うまく走れたと思う。
このペースであと6時間は走れそう。残りは死ぬだろうな笑

フルマラソンのためのスタミナついたかなぁ笑

そして24時間やろうかなぁ笑

※神宮を走るまえに目標を決めて走ったけど、その分析というかフィードバックは自分だけのものなので、カギ付きで公開しないことにした。

【神宮12時間走総括】
●93周。123.184km 。総合2位。

●エイドで止まってた時間トータル1時間。

●実際走ってた時間11時間。

●平均ペース5'21"/km

●5'20"/km で休まず走れば135km でしたが、90分で1回休憩を挟むというルールを自分に課してたので、距離未達。

●エイドの滞在時間のトータルを減らすには走り続けること。止まらない。

●分割の延長できるように。給水なしでどのくらい走れるか。

●エイドでの滞在時間を減らさないならペースを上げる必要がある。

●4'53"/kmで11時間押し通せれば135km 。

●5'06"/km で11時間30分押せれば135km

●5'13"/kmで11時間45分押せれば135km

●要約するとウルトラは止まる時間を減らしてペースを落とせば距離が伸びる。記録がでる。

●動き続ける練習必須。

●ペース戦略をするならエイドの時間を考慮する必要がある。フルマラソンもそうだけど、ウルトラは思わぬ時間を経過する可能性があるため。

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