2016年12月16日金曜日

『かなたかける』を読んで。



『41のおじさんの読むものじゃない。』

なんて絵柄ですが、作者は元箱根ランナーで漫画家の高橋しんさんです。

箱根に住んでいる小学生たちの駅伝の話ですが、書店に三巻が置いてあったので購入しました。

読むと、意外にポイントついてくる。

箱根ランナーだったので意外ではないのですが、絵柄から見るとどうしても意外に思えてしまうのが不思議です。

気になったフレーズだけまとめてみました。

結構読んでると気持ちが盛り上がってくるので、大会前とか見ると効果あるようなきも。。。


小学生ですが、結構理屈っぽいやつも 


たまたまごぼう抜きの記録の話になったのですが、本当に強いチームにはごぼう抜きがないというかできないという真理も。


駅伝のルールでは、助力は認めないとありますが、実際はそんなことはできないという真理というか、駅伝の面白さを表してる気がしました。

『一緒に走る相手がいるってことが、選手には何よりの助力だから』

これごくまれに最近感じることができるようになった感情で、ガツガツと競争するのではなく、共に走って限界を超えていくみないな感情が生まれることがあります。私はそれを、共走してるって呼んでますが、その感覚にぴったりかなと。私の場合は、まだ実力がないので、共走が狂走となってしまって撃沈...なんてことも 笑


ここからが結構好きなシーンだったりします。

『...ピッチ走法で刻んでいかなねーと後半しんどいわ!』
『そうそう後半にためてたほうが利巧だって...』

これは昔よく考えてました。でも最近では変わってきて...走れば走るほど心境も180度変わってきたりするので、面白いです。


たいていこういう状態だったりします。
それを昔はうまく走れてるなんて思ってたりして...

『5キロもの長兆場。ビビッてみんな抑えてるだけだ』

これは小学生の5キロはやっぱり相当長いですが、フルマラソンとかに置き換えてみると気持ちが驚くほどわかります。
42.195キロいつ走っても長いです。後半落ちるのが怖くて抑えてしまうってこともよくありました。
だって、30キロ以降落ちるのが本当に怖くてしょうがいない時期がありました。


この主人公は(女の子)は、

『一緒にいこう...』

と期待感のほうが大きくなっていきます。これは真似できると強くなりそうだなーと。
そうなるように努力はしてるのですが、なかなか怖さを克服できないのが本音だったりします。
マラソンは後半の落ち込みがあればあるほど、その経験はトラウマみたいに心に残り続いたりします。


主人公と一緒に走っている小学生の気持ちはよく理解できます。

『やめてくれ!つけてしまう。速くないからきみについていけてしまうんだ。先を考えなければ』
『きみは怖くないのか!』

フルマラソンはこの気持ちとの戦いだったりします。
決して速くはないんですけど、このペースで42.195キロ走りきれるのか?という気持ちが湧いてきて心が揺れます。
たいていは抑えることに逃げてしまう。
自分で勝手にやらない理由を考えてしまうほうが楽だったりするからです。
ここは本当によくわかり、難しく、できないことのほうが多かったりします。


そして主人公は...

『怖くて...楽しみで 泣きそう』
『だから付き合って!』

...これ女の子に言われたら萌えそう 笑
主人公も怖いんです。それがすごいキーワードになります。
怖いんだけどその怖さを楽しもうとする姿勢がすごく共感もてます。

ここまでの展開はすごく好きになりました。
怖がらずに前にいけ!でも冷静に!見たいな感じはゾクゾクします。


ここら辺はもうそのまま読むだけで十分です。

陸上競技は
今日やって
明日結果が出るような
甘い世界じゃない。

長い時間をかけて
鍛えた
持久系
心肺系
筋力系
バランス系
メンタル...

そしてしかるべき機会。

すべてのものが見合うものとなったとき
初めて結果が出る。



どんな努力も時間も
圧倒的な
走る力という
存在の前には
あまりに小さい。


これをどう解釈するか?
楽しそうです。

才能の前に勝てるものはないととるか...
走る力をつけるために努力と時間を費やしているか?ととるか...

自分なりの回答を見つけるのは面白そうです。

因みに私は、才能よりも努力の要素が大きいほうが強くなる秘訣だと思ってます。











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