Twitterで表題のタグが気になった。
#2015あなたの陸上名場面といえば
走り始めたのが36才になる前。
今、40なので年が明けて、ちょうど4年になる。
同じ趣味がこんなに続いたことはないので、人生最長の趣味になる。
今年は怪我に始まり、怪我に終わる年になった。
少しずつ上り調子になり、12月に蓄積してた疲れが出たみたい。
まだまだ体が弱いと思う反面、よくここまで走れたなという気もする。
思い出はたくさんある。
週間で44km 、月間でも200km も走ってないのにフルマラソンでは3時間直前が2回。柴又でやった100km では9時間を切れて8時間50分だった。
ここ辺りから何かが変わってきたんだと思う。
スウィッチが入ったというか...
去年までは走ってるトレーニングをしてるふりをしてたみたい。
それだけ考え方が変わった。
そうそう、今年の私の陸上名場面でした。
やっぱりフルマラソンで初めて3時間の切れた大町アルプスマラソンの35km 以降の走りだと思う。
大町アルプスマラソンは、2時間55分で走りきった。
このコースはフルマラソンとしては高低差が激しい。
多分今のままで参加したフルマラソンの中では一番ハードなコースだと思う。
そこで3時間を少しの余裕をもってゴール出来たのだから、やっぱり思い出深い大会になる。
大町アルプスでサブ3。
これは私の人生観を表していることにもなると思う。
普通フルマラソンでは都市型のフラットなコースで走って、自己記録を狙うのが一般的だ。
でもそんなのつまんないじゃん。
タイムがでるってこと負担の少ないコースであったりとか、大人数の群れになって自然と走ることになるので、殆どのランナーは風からも身を守られてることになる。
走りながら思うけど、すごい行列になって走ってるから、目に見えない空気抵抗とかから守らてるんだなーと。
ほんとにトップのランナーは違うんだろうけど。
そういう所で走るんじゃなく、ほんとに最初から最後まで単独になってしまうような大会、それもアップダウンのあるコースで自己記録が出せたらと思うと、ワクワクしてくる。
そういう所で走りきれたから自己満足度は高い。
あまり知られてないかも知れないけど、ロン・クラークというマラソンランナーがいた。
オーストラリアのランナーなんだけれども彼のランニング哲学にはひかれる。
「私は競争相手や周囲の状況を問わず、レースの最初から最後まで自分の限界を追い込もうと努力した。優れたランナーが残り、200メートル辺りまで他の選手の後ろで待機してから、全速力で引き離しにかかるなんて姿は、見るに堪えない。道義に反する。他のランナーへの冒涜だし、自分の才能を軽んじる行為でもある。」
なかなか最初から最後まで追い込もうとすることは勇気の入ることだ。
後ろにつくことが戦略だとは思いたくない。
実は世界の流れは単独にペースを刻むことになってきているんだと思う。
ハイレ・ゲブレシラシエ選手も記録を出すときは、速い選手がいることを好まなかった。
そして、ムタイ選手のこの言葉も私を勇気づける。
「ペースを緩めた区間は一キロメートルだってなかった。」モソップとの激闘を振り返るムタイの瞳に火花が宿る。「僕らは戦っていたんだ!」
フルマラソンを走り終わって、こういう気持ちになれることが今後の目標になる。
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